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    2022.07.22

Google、自動生成されたコンテンツが
ランキング操作を目的とする場合のみガイドライン違反とするよう変更

2022年4月、Googleのウェブマスター向けガイドラインにおける“品質に関するガイドライン”が更新され、「検索ランキングを操作することを目的としている自動生成コンテンツ」について、使用しないように=行った場合はガイドライン違反となる旨が追記されました。

ウェブマスター向けガイドライン

詳しく言えば、以前は「自動生成コンテンツ」のみの記載でしたが、「検索ランキングを操作することを目的としている」という部分が追記され、変更されました。
今回はこの更新が与える影響と、今後の対策で中止する部分を考えていこうと思います。

目次

ウェブマスター向けガイドラインとは

本サイト内の記事でも多々触れておりますので、ご存知の方も多いと思いますが、そもそもウェブマスター向けガイドラインとは、何か?それは、Googleがウェブを運用・制作している方向けに公開しているヘルプコンテンツです。その中にはWeb ページをインデックスさせる方法やクロールする際の手助けとなる内容などが記載されている“一般的なガイドライン”、画像検索や動画検索など+αの機能を使用した場合の“コンテンツ固有のガイドライン”、そして今回の記事と関連する“品質に関するガイドライン”の大きく3つの内容が記載されています。

ウェブマスター向けガイドライン

“品質に関するガイドライン”とは、一般的な偽装行為や不正行為について説明されており、何をしたらGoogleが不正なサイトであると認識するのかなど、具体的な記載があります。
“自動生成コンテンツ”は2012年頃から大きな問題として定義されていました。それ以前は、リンク数の多さを大前提としてSEO施策をしていたため、リンク元のサイトの質などは二の次。自動生成コンテンツは、そういった部分で質は低いが量産できるSEO=安価な施策として用いられることが多かったように思います。しかし、大きなアルゴリズムの変更が起きてからは、「対策キーワードが不自然なほど記載されている」「文章などの意味が通じない」「ドメインエイジが低いところから多数のリンクがある」などといった部分で問題となりました。

“検索ランキング操作目的”の自動生成コンテンツは今までと違うのか

2010年代に作成されたガイドラインをみても、自動生成コンテンツが違反行為とされてきた背景には、「検索ランキング操作が目的」であったと言えます。元々「自動生成コンテンツ」であるかないかが不正の対象であったのは、リンク元サイトの内容です。そもそも有益なコンテンツかどうかという部分もありますが、検索ランキングに影響する項目における問題点だったからです。そう考えると実際問題として、上記の通り文言は変更されたものの、今までと違う対応になるということは考えられません。
ではなぜ、ガイドラインの文言として組み込んできたのか。現状1つ問題点として言われているのは“AIが生成した記事”です。
それについては2022年4月、Googleのジョン・ミュラー氏が、下記ハングアウトにてAIが生成した記事について発言しています。

https://www.youtube.com/watch?v=Yx997SsiYlw
「English Google SEO office-hours from April 1, 2022」(22:11~25:58)
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質問者 “AIで生成されたコンテンツをポストしているウェブサイトに対し、Googleはどのように反応するのか” “私たちへの何か提案はありますか?”(一部抜粋)
ジョン・ミュラー氏「私達にとって基本的には自動生成コンテンツのカテゴリに分類される。これは最初からウェブマスター向けガイドラインに記載されている通りだ。」
「昔のツールよりもコンテンツの品質は良くなっているかもしれないが、今も私達にとっては自動生成コンテンツであり、ウェブマスター向けガイドラインに違反する。スパムとみなすだろう。」

質問者 “Googleは人間とAIのコンテンツの違いを理解できるのか?”
ジョン・ミュラー氏「それは言えない。ただ、私達にとって何かが自動的に生成されていることがわかった場合ウェブスパムチームが対処する。」
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(動画内該当時間帯の会話から一部抜粋)

上記の通り、現時点Google側はAIが書いたものか人が書いたものを判断できるかは明確にはわかりません。しかし、Google側の認識としてはAIツールによる生成記事=自動生成コンテンツというのが現実です。

今後の対策と気をつけること

上記の通り、今現在はAIと生成記事=自動生成コンテンツと認識され、コンテンツの評価が低い、もしくは悪い場合はスパムとしてすぐ認識されてしまう可能性が高いです。もし今そういったコンテンツを使用している場合は一旦辞めて頂いた方が良さそうです。
もしくは、AIに生成された記事のページについては、noindexとして、Google側に認識されないようにしておくべきでしょう。
筆者が以前記載した「Mulch Search」の記事でも触れている通り、GoogleのAI技術について大きく進化しています。そしてこれからはより、その技術を洗練させ、新たなサービスへとつなげていくでしょう。
そしてAIが進化するということはAIと人間の差が埋まっていくと考えられます。
上記の質疑応答でジョン・ミュラー氏も発言されていましたが、「未来はわかりません」。
文脈や単語の使い方など全てにおいて人間らしいコンテンツを生成するAIが出来上がった場合、Googleとしても、GoogleのAIとしてもそれを区別することは不可能になると考えられます。
そうなった場合、また大きなアルゴリズムのアップデートがあるかもしれません。

Written by Y.N

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