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    2018.10.26

Yahoo!だけのSEOって対策あるの?

Yahoo!だけのSEOって対策あるの?

今、日本で最も利用されている検索サイトはGoogleです。
最近はCMや検索以外のサービス(AIなど)の影響もあり、更に認知度が上がっています。
しかし、日本におけるインターネット創成期に最も利用されていたのはYahoo!JAPANでした。今回は、日本の検索における歴史を確認しながら、Yahoo!JAPANにおけるSEOについて紹介したいと思います。

■Yahoo!の検索はディレクトリ(カテゴリ)検索だった!

日本でインターネットは始まったのは1984年です。
その後一般的に普及し始めたのが、その約10年後の1996年以降です。
まさにその年、Yahoo!JAPANが日本で初めてのポータルサイトとして誕生しました。
その時に利用されていたのは、ディレクトリ検索のモデルです。
一般の人がサイトを検索する際、今のようにキーワードを検索する窓はありましたが、
Yahoo!JAPANが定めた様々なカテゴリーがあり、そこから検索する形が多かったように思います。

(図1:Yahoo!JAPAN1997年8月キャプチャ)
参照:
http://web.archive.org/web/19970806002152/http://www13.yahoo.co.jp:80/

筆者は80年台終わりの生まれですが、初めてのサイト検索ではYahoo!JAPANのカテゴリから下層に行って好きなサイトを見つけていた覚えがあります。

急成長するインターネットの中で、Yahoo!JAPANの利用率はとても高く、2015年頃までは日本のサイト利用率で最も高いのはYahoo!JAPANでした。 そして、Yahoo!JAPANの利用者が増えていた00年台頃の有力なSEO施策はというと、「Yahoo!JAPANのディレクトリ登録」でした。
そもそも、誕生してすぐのYahoo!JAPANではディレクトリ登録されたサイトしか検索結果に表示されませんでした。その後、その他サイトも表示されるようになりましたが、まずディレクトリ登録されたサイトが上位に掲載されてからその他のページとなっていたため、ディレクトリ登録が必須だったのです。
また、ディレクトリ登録されたページは、Yahoo!JAPANのカテゴリーページからリンクを受けていることになります。Yahoo!JAPANのページはサイトの品質も良く、Googleが決定していたページランクも高く、優良な外部リンクとして認識されていたため、結果的に効力の強いSEO施策となりました。

(図2:Yahoo!JAPAN2003年8月キャプチャ)
参照:
http://web.archive.org/web/20030807011620/http://www.yahoo.co.jp:80/

■気づけばキーワード検索の時代へ!

1998年には、Googleが誕生し、2001年には中国最強の検索サイト百度も誕生しました。
検索サイト・検索ポータルサイトが多数生まれ、それぞれ検索エンジンの開発も盛んになりました。
特にGoogleのサイトは、これまでポータルサイトであることが主流だった検索サイトの中で異色な存在でした。検索のみに特化しており、検索窓ひとつあるだけ。 検索キーワードを利用したロボット型の検索エンジンは新しく、米国から利用者が増えて行きました。
日本でもGoogleの利用者が徐々に増え、10年台に入ればYahoo!JAPANとGoogleのシェア率はほぼ半々となりました。
Googleの発展により、ディレクトリ検索からキーワード検索が主流となり、それに伴ってSEO施策も大きく変化していきました。
また、2010年頃までのYahoo!JAPANにおけるSEO施策も、やはりディレクトリ登録が重要でした。
その他、HTMLタグの記述や被リンクの設置等の施策はGoogleと同じように評価されていた傾向がありますが、Yahoo!独自というとディレクトリ登録が重要だったと言えます。

(図3:Yahoo!JAPAN2008年8月キャプチャ)
参照:
http://web.archive.org/web/20080807213559/http://www.yahoo.co.jp:80/

■Yahoo!独自の検索エンジン終了。Yahoo!の裏側が変化

2009年、アメリカのYahoo!本社が、自社の検索エンジン開発を辞め、代わりに検索エンジンについてMicrosoft社との提携を発表しました。
それにより、世界のほとんどのYahoo!の検索サービスの裏側がBingとなりました。
ただ、唯一Bingを採用しなかったのが、Yahoo!JAPAN。つまり日本です。
Yahoo!JAPANは、SoftBankが資本の約40%を保有していたため、本社のYahoo!に従う必要はなく、独自で検索エンジンを決定することができました。
そして発表されたのが、Google検索エンジンの採用でした。
なぜ、日本はGoogleを選んだのかというと、

・日本語における検索での精度が悪い(言語問題)
・Bingが発表されてから正式版移行まで1年という時間がかかり、スピード感のある展開が望めない

などの理由があったからとされています。
しかし、これによりSEOの施策がほぼ一本化され、検索結果順位もほぼ同一の結果となりました。
その後のGoogleにおけるパンダアップデートペンギンアップデートについては、Yahoo!JAPANの順位にも影響がありました。

(図4:Yahoo!JAPAN2011年8月キャプチャ)
参照:
http://web.archive.org/web/20110819224931/http://www.yahoo.co.jp/

■まとめ!現在のYahoo!におけるSEO施策とは

Yahoo!創成期の立役者、そしてYahoo!JAPANにおけるSEO施策の要であったディレクトリ登録は、今年3月にサービス終了しました。
もうYahoo!独自でのSEOの手法と呼ばれるものは、特にないでしょう。
キーワード「SEO」で検索をしても、

今、Yahoo!で検索順位を上げるためにできるSEO施策は、=GoogleのSEO施策です。
そしてGoogleのSEO施策を突き詰めて行けばそれはただ一言。
「ユーザーにとって、よりよいサイトを作る」
ただこれだけです。

(図5:Yahoo!JAPAN2018年10月現在キャプチャ)

Written by :Y.N

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