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    2018.06.01

canonicalタグでページの評価をまとめる

canonical(カノニカル) とはHTMLタグの一つで、正規のURLを検索エンジンに示すために使用します。コンテンツの内容が同じで複数のURLがある際に、評価対象とする代表的なURLを正規のURLとして定めることを、「URLの正規化」と言います。

使い方はとてもシンプル。Webページのヘッダーに、

を記述するだけです。それだけで、クローラーに対して正規のURLを伝えるシグナルになります。正規化が正しく伝えられれば、検索エンジンは正規のURLのみをインデックスして扱います。ただし、これは強制的に行われるわけではなくあくまでも提案であり、誤った設定などは無視されます。

同じサイトの同じページでも、複数のURLでアクセスすることができるページがほとんどです。特にhttpとhttps、wwwの有無、スラッシュの有無、index.htmlの有無は代表的で、どれか一つのURLに統一した方が良いでしょう。例えばexample.comのトップページでは、以下のURLの存在が想定されます。

https://example.com
https://example.com/
https://example.com/index.html
https://www.example.com
https://www.example.com/
https://www.example.com/index.html
http://example.com
http://example.com/
http://example.com/index.html
http://www.example.com
http://www.example.com/
http://www.example.com/index.html

可能なら301リダイレクトを推奨しますが、難しければcanonicalを使用しましょう。上記の例で、「https://www.example.com/」に統一したい場合は、以下のように記述します。

link rel=”canonical” href=”https://www.example.com/”

URL統一のメリット

URLを正規化して1つのURLのみを正規のものと扱うことで、それ以外のURLの評価を正規URLへ引き継ぐことができます。前述の例で、外部サイトから「http://www.expamle.com」へリンクが張られていたとしても、正規URLとして指定した「https://www.example.com/」へ評価が合算されます。正規化されていないと、URLごとに個別に評価され、検索結果に表示されるURLも日によって変わってくる可能性もあります。それにより掲載位置が不安定になることが想定されるため、canonicalを使用してあらかじめURLの統一をしておきましょう。デフォルトで全ページにcanonical設定をしておいてもいいくらいです(ただし、正規化するURL設定を正しく行う必要があります)。

canonicalの誤った使い方

canonicalタグを使用する際には、設定ミスに注意したいところです。ここでは代表的な設定ミスを2つ紹介します。

・canonicalで指定したURLがすべてトップページになっている
ヘッダーに一括で追加したときに生じる可能性があるのが、canonical指定するURLをすべてトップページにしてしまうというミスです。
canonicalは、内容が同じコンテンツのURLを統一する役割を果たすものですから、内容が異なるページ同士に設定しても機能しません。それどころか、最悪の場合、トップページ以外のページが検索結果に表示されなくなってしまう可能性もあります。もし誤って設定していると気づいたら、早急に対処しましょう。

・ページネーションされた各ページに対し、canonicalのURLを1ページ目に指定する
複数のページにわたる記事や商品リストに対して、最初のページに向けてcanonicalを指定することは好ましくありません。分割された状態とは言え、それぞれのページで扱っているコンテンツは異なりますから、canonicalで統合するのは間違いです。もし1ページですべてのコンテンツを含むページが用意できればそのページに、長くなりすぎてしまう場合は、それぞれのページで自己参照のcanonicalを設定しましょう。

canonicalは、リダイレクトのように強制的なアクションを行うものではありませんが、Googleに対して同一コンテンツの統合を伝える強めのシグナルとして機能します。canonical未設定なら、ぜひ設定を検討してみてください。

Written by : K.K

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