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    2018.06.01

SEOとは?

SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、日本語にすると「検索エンジン最適化」となります。
 検索エンジンは、サイトのコンテンツ内容を把握した結果、ユーザーが検索で求めていること(検索キーワード)に対してそのサイトを表示するのが相応しいかどうかを判断して、より有益になると思われる順番で検索結果に表示します。
 SEO対策を行う上で、日本で対象となる検索エンジンは基本的にGoogleです。Googleは日本の検索エンジンシェアにおいて90%以上を占めており、海外においても韓国・中国・ロシアを除きGoogleがほぼ独占状態です。

SEOを行う上で重要な2つの要点

・信憑性のない情報を書かない

GoogleにはE-A-Tと呼ばれるクオリティ評価のシステムがあります。それぞれ、Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性)の頭文字から来ており、高品質なコンテンツかどうかを判断する要素となっています。信憑性のない情報はこれらと対立する方向に位置し、低品質と評価されてしまう可能性があります。データの出典元を明らかにするなど、信頼に足る情報を提供するよう心がける必要があります。

・テーマを散らさない

例えば、1つのページでおすすめの掃除機、ダイエット食品、化粧品のことが書いてあった場合、Googleのような検索エンジンは何について書こうとしているのかを把握するのが難しくなってきます。1つのページで扱うテーマは1つにするのが基本で、ページごとにテーマを確立させることが効果的です。
 「パンダアップデート」と呼ばれる、品質判断のアルゴリズム(アルゴリズムとは、検索順位を決定付ける上でGoogleが評価の基準としているルールを言います)を導入した時期に、コンテンツの質について、Googleが公式ブログ(https://webmasters.googleblog.com/2011/05/more-guidance-on-building-high-quality.html)で取り上げています。その中で、Googleが高品質と判断する基準となる以下の23項目が挙げられました。

Googleが高品質な内容だと判断する基準

・この記事で紹介された情報を信頼するか?
・この記事は、トピックをよく知っている専門家等が書いているか?
・キーワードのバリエーションがわずかに異なる同じトピックの重複記事はサイトに無いかどうか?
・このサイトにクレジットカード情報をスムーズに入力できるか?
・この記事にはスペル、文体、または事実の誤りがないか?
・トピックはサイト読者が本当に興味があることについて書かれているか? 検索エンジンでよく上位表示されるものを推測してコンテンツを生成していないか?
・記事はオリジナルのコンテンツや情報、レポート、調査、分析を提供しているか?
・検索結果の他のページと比較して、相応な価値を提供しているか?
・コンテンツの品質管理がきちんとされているか?
・記事ではトピックを多角的に見ているか?
・サイトはそのトピックに関して権威があると認知されているか?
・そのコンテンツは多数のクリエイターによって大量に生産されているか、大規模なサイトネットワークに広がっていて、個々のページやサイトが放置されていたりしないか?
・記事は投げやりだったり急いで作られたのでなく、きちんと編集されているか?
・健康関連の検索で、このサイトの情報を信頼できるか?
・サイト名を出したときに信頼できる情報源として認識できるサイトになっているか?
・この記事では、トピックの完全な説明か、包括的な説明を提供しているか?
・この記事には、すでに明らかになっている情報だけでなく、洞察力のある分析や興味深い情報が含まれているか?
・このページをブックマークしたり、友人と共有したり、おすすめしたいか?
・この記事で主なコンテンツを邪魔したり干渉したりする広告が過剰にあったりしないか?
・この記事は雑誌や百科事典、本といった印刷物に掲載されていそうか?
・記事は、短かったり、中身がなかったり、他の何かが足りなかったりして有用性に欠いていないか?
・ページの細部にまで細心の注意を払って作られているか?
・このサイトのページが表示されたときにユーザーが不満を持たないか?
参考:More guidance on building high-quality sites

SEOで着目する8つのポイント

検索エンジンは150以上の調査項目を総合的に判断し、検索結果順位を決定していますが、それらの要素は大きく8つに分類することができます。
※8つの分類はあくまで弊社観点で分類したものです。

順番に説明していきます。

1.オリジナリティ

検索エンジンは、他サイトのページからコピーされたコンテンツや、他サイトのページと類似したコンテンツの評価を下げる(またはしない)傾向にあり、WEB上で独自のコンテンツが有益である、という判断をする傾向にあります。
これはGoogleが定める検索品質評価者ガイドラインに登場するE-A-Tの思想に共通します。
専門家は他サイトのテキストをそのまま使用することはないでしょうし、独自の体験や研究結果を含んだテキストは説得力が増し権威性が上がり、ひいては信頼に足るサイトとして評価されるようになります。
EATについて: https://www.seo-ch.jp/news/648

2.インフラ環境

サイト全体の構築方法などがSEO観点で問題のない仕様、方法となっているかがポイントとなります。
具体的には、SSLに対応したサイトになっているか、サーバーの場所は問題ないか、ページへアクセスした際のロード時間が遅すぎないか、言語の設定がターゲットユーザーに対してマッチしているか、などが該当します。
また、Googleがサイトオーナー向けに無料で提供しているSearch Consoleとの連携をしておくと、基本的なエラーを確認できて便利です。

3.ソーシャル対策

ソーシャルメディアでのアクション(いいね!など)そのものは評価に直結しませんが、ソーシャルメディアを通した話題性・更新性(フレッシュネス)がSEOにおいてプラスになります。
たとえば、ソーシャルメディア上で話題になり、閲覧したユーザーがこの話題をサイトへのリンクを交えてブログに書き綴るというような可能性が広がります。
そのため、サイト内にソーシャルボタンを設置するなど、ソーシャルメディアに取り上げられやすい仕組み作りができているかどうかという点も重要になってきます。

4.モバイルフレンドリー

Googleはモバイルフレンドリー要素をランキング決定要因に組み込んでいるため、モバイル端末向けに表示・設定などが最適化されていないページは順位が下がってしまいます。さらにはモバイルファーストインデックスを導入したことにより、順位決定を判断する要素はモバイル向けのページから取得されるようになりました。モバイル向けページの整備はもはやスタンダードとなっています。
Googleでは、同一のソース、同一のURLでデスクトップ向けページとモバイル向けページを管理可能なレスポンシブウェブデザインを推奨しています。
モバイルフレンドリーでは主に以下の項目を確認します。

・テキストの表示サイズ
スマホでズームを行わなくとも判読できる表示サイズになっているかどうか

・リンクボタンの配置・サイズ
スマホで簡単にタップできるようなリンクサイズやボタン間スペースがあるかどうか

・ビューポートの設定
モバイル用のビューポート(画面サイズに合わせてコンテンツの表示を制御するmetaタグ)を設定しているかどうか

・インターステイシャルの有無
ページ時に画面全体に表示されるインターステイシャルがないかどうか

・プラグインの使用
スマホで表示できないソフトウェア(Flashなど)や、互換性の無いソーシャルボタンなどを使用していないかどうか

・エラー表示など
スマホ経由でのアクセス時にエラーが表示されるなどの不具合があるかどうか

5.サイト内リンク

サイト内リンクとは、一つのサイトの中のページから同じサイトの別ページへのリンクを指します。
ユーザーがサイト内を回遊しやすくするほか、検索エンジンに対しても関連性の高いページ同士がつながっていることを認識させ、関連語句の検索の評価を高めることが可能です。

例えば以下のような施策が効果的です。

・ナビゲーションリンクを設置し、サイトが扱う大まかなジャンルを検索エンジンに伝える
・パンくずリストを設置し、サイトの構造をユーザーがわかりやすいようにする
・リンクのアンカーテキストをリンク先のページ内容と合わせることで、リンク先のページが扱うテーマに対する検索エンジンの評価を高める

6.外部リンク

外部サイトからのリンクは、検索エンジンからサイト内リンクよりも高い評価を得ることができます。
ですが、高い評価を得たいがために自作自演のリンクを設置したり、相互リンクでジャンルのかけ離れたサイトからリンクを獲得したりするのは逆にマイナスの評価を受けることになりかねません。
あくまで自然に外部サイトのリンクを獲得できるよう、サイトやページの品質を高めていくことが重要です。

7.クローラビリティ

クローラビリティでは、検索エンジンのクローラーがきちんとサイト内の情報を満遍なく収集できるように最適化することが重要です。クローラーが収集できない情報はサイト上にはないものと見なされ、当然ながら評価の対象とならず検索順位にも影響が出てしまいます。
クローラーは年を経るごとに改善され、昔は苦手としていた情報もきちんと認識して収集できるようになってきました。
とは言え、動画や画像内の情報などまだまだ苦手としている分野もあります。
できるだけ検索エンジンにとってサイト内の情報をわかりやすいようにすることは、評価的にプラスに働くケースもあるでしょう。

・検索エンジンが認識・評価を苦手とする項目・構成
動画上、画像上の情報
JavaScript を用いたリンク
プルダウンメニュー

8.テキストマッチ

テキストマッチでは、具体的な検索キーワードを想定し、キーワードに対して関連性の高いページだと認識されるよう、ページ内においても同様のキーワードを記述することが評価につながります。
主にタイトルタグ、hタグ(特にh1・h2タグ)、metaタグ(description属性、keywords属性)、コンテンツ内テキストが対象となります。

・タイトルタグ
検索結果の表示に使用され、ユーザーのクリックも誘引する最も重要なタグです。

・hタグ
見出しや小見出しに使用し、サイト内の論理構造を伝えるタグです。

・metaタグ
description はタイトルと同じく検索結果に表示されるため、ユーザーのクリックに影響します。keywordsは評価対象とはなりませんが、念のため記述しておくことを推奨します。

・コンテンツ内テキスト
現在の評価基準として、サイト内部の情報量が重要視されており、記述されているテキストの情報量の多寡が重要な評価項目となっています。
ただ、闇雲にキーワードを多く記述すれば良いというわけではなく、ユーザーにとっての読みやすさを阻害する無駄な記述は避けましょう。
あくまでコンテンツの品質を高められるような情報を追加することが大事です。
また各ページで対象キーワードを記述することは重要ですが、サイト・ディレクトリ・ページ単位でのテーマ性も考慮する必要があります。

ユーザーが満足するようなサイト作りを

SEO対策の「SEO」は近年、「Search Experience Optimization」(SXO)検索体験最適化とも言われるようになってきており、いかにユーザーに満足してもらうようにするかが焦点となってきています。これは、検索エンジンのアルゴリズムが年を重ねるごとに複雑化、高度化し、よりユーザーに近い視点でページを評価できるようになってきたことに由来します。以前は通じていた小手先の技術による最適化が通用しなくなってきているのです。モバイルからのユーザーに見やすいようにする「モバイルフレンドリー」のように、ユーザーが快適に利用できるサイトにすることが、今後ますます重要になります。

Written by : K.K

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