DeNAが中国SNS「人人網」と業務提供

6月5日DeNAは、中国最大の実名登録制の交流サイト(SNS)「人人網(レンレンワン)」を運営する人人公司(北京)と業務提携したと発表した。登録者数が1億5000万人以上という人人網のIDで、DeNAの現地法人による中国版「Mobage(モバゲー)」を楽しめる。(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120605-00000554-san-bus_all

人人網は中国版の Facebook とも呼ばれる中国最大級の実名制 SNS サイト。中国内では、SNSが政府規制されており、米Facebookは公開に規制を受けているが、実名登録制で政府規制をクリアしたSNSが着々とユーザーを増やし、規模を拡大している。中国国内の95%にあたる大学において、大学公認でクラスごとに「人人網委員」が任命され、クラス委員が入学時のアカウント開設やキャンパスイベントの告知もサポートするなど、学生間のコミュニケーションで利用されているという。また、1億5420万人のアクティブユーザーのうち35歳以下が9割を占め、大学在学中の人脈を維持するために多くのユーザーが卒業後もそのまま人人網の利用を続けるのも特徴。

今回DeNAは人人網のサービスの中にゲーム専用コーナーを開設。ここで中国版モバゲーのゲームアプリをダウンロードし、手軽にアクセスできるようにする。DeNAはこうした中国のSNSと組んで中国国内のゲーム利用者を広げようと狙っている。

中国のネット交流サイト利用者数は現在3億人で、2年後には5億人に増加するとみられており、無視することができない一大オンラインマーケットといえる。実際、中国SNS交流サイトを利用する外国企業が増加、交流サイトの人人網、簡易投稿サイトの微博などは外国人にも利用を開放しており、微博にはドイツ企業のBMW、アウディ、フォルクスワーゲン、シーメンス、ルフトハンザ航空などもアカウントを開設している。

しかし対応を誤れば「地獄」転落するリスクもある。利用には注意しなければならない。米コカ・コーラはかつて、同社製品が「10歳男児の死を招いた」と微博上で名指して非難され、書き込みはたった2時間で5万回も転載された。同社は速やかにコメントを出したため重大な打撃はまぬがれたものの、対応を誤ると取り返しのつかないことにもなる。シーメンスは、同社製冷蔵庫の品質について微博で抗議を受けたにもかかわらず、積極的な反応をしなかったところ、多くの中国人の信頼を失った。中国のコミュニティサイトは、天国に見えて地獄にもなり得る。

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