Googleは中国国内に向け、規制される恐れがある単語の検索に警告を表示

 Googleは中国において特定の文字や単語を検索すると一定時間接続が遮断される問題に対応するため、対象となる文字や単語を入力した際に警告する機能を追加した。(The official Google Search blogの記事

 公式ブログで例として挙げられているのは「江」「周」「麦当劳(マクドナルド)」の3つ。これらの文字や単語を含むキーワードをGoogle香港で検索すると、検索ページへの接続が1分30秒間遮断されるという。そのため、「黄河」は検索できても「長江」を検索することはできない。また、俳優のチャウ・シンチー(周星馳)や歌手のジェイ・チョウ(周杰倫)の名を漢字で入力して検索することもできないとのこと。 

 現在、これらの文字や単語は検索ボックス内でハイライト表示され、そのまま検索を実行しようとすると検索ボックスの下に警告が表示されるようになっている。なお、テスト用の検索画面を使用すると、日本からでも動作を確認することができる。ただし、警告を無視して検索を実行しても、日本からのアクセスで接続が遮断されることはない。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、Googleはおよそ2年ぶりに中国のインターネット規制への対抗措置に乗り出した。Googleはユーザーに警告メッセージを送ることで「中国本土での検索事情が改善される」ことを願っている。中国当局者はインターネット規制について明らかにしておらず、政府が規制している検索ワードは国家機密とされている。Googleはコメントの中で、警告を表示するキーワードは中国で最もよく使われる35万の検索ワードを検討した結果、確認されたものであり、公式リストに基づくものではないと述べた。傾向から見ると、中国が規制している検索ワードには政府の指導者の名前や盲目の人権活動家、陳光誠氏などの著名な反体制活動家の名前、さらに1989年の天安門事件に関係する言葉が含まれている。

 このような規制は海外のサイトのみならず、国内のサイトでも運営者が政府の要請に従わない場合、当局が権力を行使してサイトを閉鎖する。中国の検索サービス「百度(バイ ドゥ)」や新浪が運営するポータルサイトもかつて「制裁」を受けたことがあるという。中国版ツイッターとも言われるミニブログサービス「新浪微博」上は、発言が「自由すぎる」と指摘され、強制に実名登録制度を投入させ、3日間のコメント停止処分を受けたことがある。このような検閲に対応して、現在「新浪微博」上では、ユーザーの間で暗号を使用して政府批判することは一般的である。たとえば、有名なものだと下記のような隠語がつかわれている。
「共産党」=「天朝」
「制裁」=「和谐」
「胡錦濤」=「胡萝卜」
「温家宝」=「天銭宝宝」
「薄熙来」=「三少,火锅」
「周永康」=「康師傅」
「江泽民」=「水工」
「王立军」=「大力王」 
「曾庆红」=「青红军师」 

 中国人にとっては、接続規制、敏感発言の削除は日常的なことなので既にあきらめの気分であるが、Googleのとった措置に対して今後中国側の対応に注目されている。

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