「ロングテール」から「ワイドテール」へ

「ロングテールが大事」こんな言葉を、マーケティングやプロモーションを担当している方、特に検索周り(SEO や P4P ※1など)を担当している方なら、一度は耳にしたことがあるだろう。

「ロングテールが大事」とは、動物に見立て、一つひとつのボリュームが大きいものをヘッド(頭)、ボリュームが小さいものをテール(尾)として、テールを長くする(バリエーションを増やす)ことが重要という考え方である。

ヘッド部分は一つひとつのボリュームが大きく反響があり、またバリエーションが少なくて済むことから集中的に取り組めるが、その分競合環境が熾烈になるため、費用対効果の悪化速度も速い。

一方、テール部分は、バリエーションが必要な分工数は掛かるが、競合環境はそれほど厳しくならないことが多いため、テール部分をどれだけ長くできるか(バリエーションを増やせるか)が重要となる。また、ベンダー側(Google 側)もサジェスト機能を導入するなどの進化を見せ、比較的ロングテール対応が容易になってきており、それに合わせて検索ユーザー側も進化を遂げてきている。

ところが、当社も事業の主軸としている検索周りに目を移すと、もはやそのテール部分までもが熾烈な争いを極め始めている。以下がその一例だが、最も検索数の多いキーワード(ヘッド部分)のクリック単価が一番低くなっている。

キーワード    月間検索数(※2) クリック単価(※3)
「不動産」      830,000回      370円
「不動産 東京」     4,900回      635円
「不動産 文京区」    400回      469円

つまり、検索周りにおいてはテール部分の争いも激化しており、「ヘッド→テール」に続く次のステージが必要と考えている。

そこで当社が提唱したい考え方が「ワイドテール」だ。これまでの「長さ」が重要という考え方に、更に「幅」を持たせる必要があるという概念である。

既に多くの方が取り組まれている例としては、リスティング広告を Yahoo! リスティングだけでなく Google AdWords にも出稿することや、PC サイトだけでなくスマートフォンサイトを作成してプロモーションを行うなどが挙げられる。

そして、ここで特に強調しておきたいのが、ソーシャルメディアにおける「ワイドテール」の重要性である。もし、ソーシャルメディアへの取り組みを行っている方がいれば、「Facebook」や「Twitter」、「Google+」などだけで満足してはいないだろうか?
「はてなブックマーク」は?「SlideShare」は?「LinkedIn」は?「Pinterest」は?

ソーシャルメディアに対する「ワイド」な取り組みは、まだまだ取り組んでいる企業も少なく、今後急加速度的に伸びていくと考えられる市場でもあるため、「ロングテール」に行き詰まりを感じている方は、そろそろ「ワイドテール」に目を向けてはいかがでしょうか?



※1 P4P:Pay for Performanceの略。リスティング広告と同義。 
※2 Yahoo! リスティング広告 キーワードアドバイスツールの完全一致データ。 
※3 Yahoo! リスティング広告 キーワードアドバイスツールのデータ。
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