ウィジェットって何?なぜ問題なの?
ウィジェットとは、ウェブ連動型の常駐アプリケーションを総称したものです。
ワードプレスなどのブログパーツやデスクトップのお天気アプリ、時計アプリなどを
思い浮かべていただくとイメージがつきやすいと思います。
私たちのインターネットライフや日常生活を豊かにしてくれるウィジェットですが、
中には注意が必要なものがあることをご存知ですか?
ウィジェットの中には、特定のサイトへのリンクがウィジェット自体に組み込まれていて、
勝手にリンク先へ飛ばすものがあるのです。そして、この意図しないリンクビルディングは
望ましくないとマット・カッツ氏は語っています(ウィジェットやインフォグラフィックスからの
発リンクが即座にペナルティの対象になるわけではありません)。
サイト運営者で、ウィジェットのコードにも詳しいという人はあまりいないのが現実です。
簡単にコピー&ペーストしてしまうだけで、そのコードによって何が起こっているのか
分かっていないことの裏には、このようなキケンも潜んでいるのです。
インフォグラフィックスも同じ!
ウィジェットを不用意に使う危険性について述べてきましたが、
これはインフォグラフィックスにも言える話です。
インフォグラフィックスとは様々な情報やデータをひと目で分かるよう
整理したグラフィックのことです。
こちらも埋め込みのコードを使用している場合は、特定のサイトへ
不自然に飛ばされてしまうリスクがあります。
いずれも、対応策は、「rel="nofollow"」という文字列をウィジェットのコードに
書き加えれば大丈夫です。全てのウィジェットやインフォグラフィックスが
おかしいわけではないですが、使う時も「rel="nofollow"」となるように設定し直すことで、
意図しないリンクビルディングを回避することができます。
デベロッパー側にも改善要望が
Googleは、ウィジェットに元から「rel="nofollow"」をウィジェットに組み込むよう
デベロッパーに改善を求めています。Googleとしては、ウィジェット使用者が
意図せずウィジェット開発者のページランクを上げるような行為は避けたいという思いがあるようです。
もちろん現状はこの意図するリンクと意図しないリンクをアルゴリズムで検出することは
難しいと思われますが、以前の不自然なリンクに対するペナルティの時と同様
「リンクを貼る人の意思が自然かどうか」をGoogleは重視しているようです。
自社ではウィジェットやインフォグラフィックスを作ってはいけないの?
勘違いしてほしくないのは、ウィジェットやインフォグラフィックスを作ってはいけない
ということではありません。
マット・カッツ氏が述べるように、ウィジェットやインフォグラフィックスを
被リンク獲得の手段としてだけ使用してはいけないということです。
ウィジェットやインフォグラフィックスは、便利な機能を提供したり、
数字やトレンドをわかりやすく紹介したり、自社のサービスは何か(ブランディング)
ということを表現したりする手段です。被リンクのコードを
こっそり埋め込まなくても、良いコンテンツであれば自然と被リンクは集まります。
今はまだ即座のペナルティになりませんが、Googleの意図に真っ向から
反発するメリットはありません。
不自然な発リンクを行うウィジェットやインフォグラフィックスには気をつけることと、
自社のウィジェットやインフォグラフィックスにも細工をしないという2点を
忘れないようにしましょう。
参考:
Matt Cutts Recommends NoFollowing Links On Embedded Widgets
http://www.searchenginejournal.com/matt-cutts-recommends-nofollowing-links-on-embedded-widgets/67212/?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+SearchEngineJournal+%28Search+Engine+Journal%29