SEM-ch - 検索エンジンマーケティング情報チャンネルSEOコラム
2007年08月01日
サーチ対策だけでは完結しないSEO
2006年のベストセラー『ウェブ進化論』(筑摩書房刊)の著者・梅田望夫氏と、脳科学者・茂木健一郎氏との異色の対談をまとめた『フューチャリスト宣言』(筑摩書房刊)という本の中に、茂木氏のWeb検索に関する鋭い考察がある。
“ウェブ上の検索行為は、サーチ(探索)とチョイス(選択)の両方がないと完結しない。たとえばグーグルで検索をすれば、その結果が上位から下位までつぎつぎ出てきますよね。でも、検索エンジン側は、もちろん文脈をつけたりナローダウン(絞り込み)することまではできるんですが、最終的にどれを選ぶかというチョイスは、ユーザー側がやっていることですよね”
この一節を、自身の検索行動に照らし合わせながら読んだ人は、「まさにおっしゃる通り」と膝を打たずにはいられない内容だろう。
しかし、一度企業担当者の側にまわってしまうと、その認識は異なるようで、SEO(検索エンジン最適化)において、サーチに対する意識は強く注がれる一方、チョイスに対する意識は決して高いとは言えない。
例えば、検索順位で熾烈な競争が繰り広げられている「引越」というキーワードを「Yahoo! JAPAN」で検索してみて欲しい。
少しSEOの知識のある方ならすぐ見抜けるだろうが、検索結果の1ページ目(オーガニックサーチの10位以内)には十二分にサーチ対策を行なったサイトばかりが並ぶ。
ところが、ユーザーがどのサイトをチョイス(クリック)しようかと説明文(サイトの内容を記した紹介文)に目を向けると、よく分からない呪文のような説明文ばかりがあふれている(2007年8月1日時点)。
これは、検索エンジンというシステムに向けた対策意識は高いが、最終的な選択権をもつユーザーへの意識が欠如していることのあらわれとして捉えることができるだろう。
Googleの場合、通常は特に意識せずとも説明文は意図した内容になりやすいため、さほど意識的な対策が取られる場合は少ないが、Yahoo!の場合は、紹介文の表示ルールが複雑なため、Googleとは異なる独自の対策が必要になってくる。
しかも、その対策を行なったからといって検索結果の順位にはほとんど影響しないから、対策は後回しになってしまう傾向があるようだ。
ところが、前述したように、「検索行為は、サーチ(探索)とチョイス(選択)の両方がないと完結しない」ため、ユーザーにチョイスされるための対策をおろそかにしては、せっかく苦労したサーチ対策の効果が半減してしまうかもしれない。
そこで、意図した説明文を表示させるために、HTMLファイルのHEADタグで囲まれた部分に、次のような記述を行なうことをおすすめしたい。
■ Yahoo!対策
<META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOYDIR">
■ Google対策
<META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOODP">
■ 説明文対策
<META NAME="DESCRIPTION" CONTENT="○○○">
※ ○○○の部分に説明文を90文字以内に記述する
これらの記述を行なうことで、「Yahoo!カテゴリ」や「dmoz(Open Directory Project )」といったディレクトリ型検索サービスに登録された説明文が引用されることなく、多少なりとも意図した説明文を表示させることが可能になる。
さらに、Yahoo!ではページ内のテキスト部分を引用することがあるが、BODYタグで囲まれたテキスト要素のうち、検索キーワードが登場する最初と最後のテキストが引用される傾向がある。そのため、対象となる部分できちんと説明文として通用する文言を挿入することが得策だろう。そうすることで、サーチだけでなくチョイスを意識したSEOを実施できるというわけだ。
なお、今回説明した内容については、理解を深めるためにYahoo!やGoogleが提供する以下のコンテンツをご覧になることをおすすめしておきたい。
・ Yahoo! ヘルプ - サイト管理者向け(検索結果に表示されるタイトルやコメントを変更したい)
http://help.yahoo.co.jp/help/jp/search/indexing/indexing-11.html
・ Google: ヘルプ センター(自分のサイトの説明を変更するにはどうすればよいですか。)
http://www.google.co.jp/support/webmasters/bin/answer.py?answer=35264





